今の歯の治療は
虫歯であれば歯を削り取った部分を他の材料で穴埋めするというのが基本である。すなわち、指に怪我をしたら指を切断する、胃が悪ければ除去することと同じである。そして最終的には歯を抜くことになる訳である。
インプラントは義足、義手のようなものである。それではなんで歯は
虫歯になったら削らなければいけないのだろうか?薬を塗って治ることはないのだろうか?歯にも実は修復能力というのが存在する。しかし、永久歯では難しいとされている。乳歯の場合は歯に対する歯髄の大きさが大きく再生能力が優れるために
虫歯の部分があり削り取っても象牙質とよばれる歯の構造が再生することが知られている。永久歯ではこの能力は非常に低い。そうした中で3MIXなる方法が有効であることが次第にわかってきた。3MIXとは3種類の抗生物質を混ぜたペーストを
虫歯が大きくなった部位に塗ることであまり削らずに
虫歯を死滅させて歯の再生を促す治療法である。しかし、問題点は薬剤のアレルギーのある方には使用できないことである。この方法については現在、
星野歯科では行っていないが勉強中である。
歯は削らない、抜かないを実践すると
欠損部にはインプラント治療
歯並びが悪い場合は矯正治療
虫歯には3MIX+レジン樹脂
すでに装着されている金属はジルコニア製の非金属へ交換
歯の変色にはホワイトニング
これらの方法の組み合わせでほとんどの治療が行えるようになれば理想的であると考えている