予防・矯正・審美・インプラントブログ-星野歯科駒沢クリニック:インプラント治療の前に矯正治療が必要なケース

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2006年 06月 15日 ( 木 ) インプラント基礎情報

インプラント治療の前に矯正治療が必要なケース

昨日いらしたセカンドオピニオンの患者さんは５本の大臼歯を抜かれていて咬み合わせが不安定になっていた。前歯は開口と呼ばれる咬み合わせで接触ポイントがわずかに３点しかなかった。正常者は上１４本下１４本の合計２８本の歯でそれぞれが緊密に咬み合っていて１４ヶ所の接触ポイントが存在し咬合が安定している。このような方に仮に奥歯５本をインプラントで回復させたとしても接触ポイントは３箇所しか増えずしかも奥歯だけが強く咬み合うために治療後に問題が出ることが多い。

こうしたケースでは口全体のバランスを考えた治療を考えなければいけない。

①総合的に診断が必要
②スプリント治療もしくは矯正治療もしくは補綴治療（被せ物）で咬み合わせを改善する
③欠損部に義歯もしくはインプラントを入れ接触ポイントを増やす。

つい先日私の病院に新しい機械を導入した。咬合力や咬合のバランスを診断する『オクルーザー』と呼ばれる機械である。常々思っていたことだがひとそれぞれ咬む力は違い、もともとどれくらいの力で物を咬んでいるのか知ることが重要である。１の力で咬む人もいれば１０の力で咬む人もいるこのような個人差のある患者を治療する場合同じ欠損部にインプラントを入れるときは咬む力に応じてインプラントのサイズを変える必要がある。
咬む力が強い方にはなるべく太くて長いインプラントを入れるようにしている。

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