今日は最近使用しているテーパードスクリューベントHA
インプラントについてコメントする。この
インプラントの特徴はなんと言ってもハイドロキシアパタイトコーティングが
インプラント体(チタン製中央部)にされている。一番骨と早く結合するのがこのアパタイトコーティングだということは歯科ではよく知られている。骨と全く同じ成分であるから当然、骨と同化するのも速い。日本ではカルシテック
インプラントという
インプラントがこのコーティングを有し、よい結果をおさめている。一時このコーティングが
インプラント表面から剥げるといううわさがあり下火となってしまったが、最近の考えでは初期の治癒段階で1ヶ月以内に骨とアパタイトが結合した後にアパタイト表面が少しずつ完全な骨に置き換えられて直接骨とチタン
インプラントが結合するというもの。
とにかく
インプラントと骨の結合が速く、上顎の柔らかい、骨の量が少ない部位には大変有効である。今のところ良好な経過をたどっている。
今日は前回不幸にも初期感染で抜けた部位にこの
インプラントを使用してみた。
初期固定は良好でスイスプラス
インプラントと同様の
インプラント埋入術式である。