今日は昨日に引き続き
矯正装置の種類で裏からの装置について紹介しよう。私のクリニックではオームコ社のものを使用している。歯の舌側につける
矯正装置は基本は全て金属でできている。小さなメタル製のブラケットと呼ばれる装置は表の装置とは全く違う形をしているために歯の動かし方も変わる。10人の専門医がいたとしても舌側
矯正に関しては1〜2人ぐらいの
矯正医しか出来ない特殊な
矯正である。海外ではヨーロッパと日本以外ではあまり行われていない。表の装置を嫌がる傾向がある日本では独自に舌側装置を開発してきた経緯があり、方式には4〜5通りある。当クリニックではこのうちの最もポピュラーであるオームコ社の装置を使用している。とにかくこの装置をはめて調整するにはある程度の経験がないと全くといっていいほどできないと思う。私は10年以上前よりこの方法を取り入れてきた。その当時は慣れないために手がつりそうになりながら患者さんを診ていた覚えがある。歯の裏の作業だから大変ではあるが画像のように表からは装置がついているかほとんどわからないのである。