今回のシンポジュームの目玉はなんといっても『SLA ctive』であろう。
現在のI.T.Iの表面性状は『SLA』とよばれ、
インプラントと骨が接触する表面がサンドブラストと酸処理がおこなわれ骨の細胞が増殖しやすい大きさの凹凸が形成されている。この表面性状により6週間で骨の結合が75%
達成される。しかし、最新の表面性状である『SLA ctive』では4週間で同等の骨結合が達成されることになる。左の画像でもわかるように左が『SLA 』で右が『SLA ctive』で、『SLA ctive』はアンプル内に液体が満たされていて骨の中に入れた瞬間に血液がすぐにまとわりついている様子がわかると思う。それだけ親水性がよいということになる。すなわち骨の細胞も直ちに
インプラント表面になじみ結合を開始することを意味する。I.T.I
インプラントは左下画像からわかるとおり1974年にTPS、1994年にSLA,2005年にSLA ctiveに進化した。患者にとってのメリットはI.T.I
インプラント植立から1ヵ月後には歯の頭がつき咬めるようになるということで(以前は2ヶ月だった)早期に咬合機能の回復が可能である点。国内での発売は早くて秋以降であるが厚生労働省の認可待ちで数年後になる可能性もあるだろう。