インプラントを入れる方法についてはいろいろなホームページで取り上げられているがすでに口の中にある
インプラントをどのようにメインテナンスすれば持ちが良くなるかについてはあまり書かれていないのが現状である。
骨の中にしっかりと埋められた
インプラントが失敗に繋がる可能性は非常に低いといえる。特に健康体で歯周病がない方は予後が非常に良好である。しかし、手入れを怠ると抜ける場合もある。その原因には汚れによるものと過剰な噛む力によるものがある。
インプラントと歯茎の境目に常に汚れがついていると汚れ(プラーク)がその歯茎に炎症を起こし最初は軽度な出血→排膿→
インプラント周囲の骨の吸収→
インプラントの動揺→
インプラントの脱落 といった流れで抜けていく。
噛み合わせから常に
インプラントにだけ過剰な噛む力が集中すると抜ける場合もある。この場合、症状はほとんどなくレントゲン上でわずかな
インプラント周囲の骨の吸収がみられ→さらに周囲の骨が解ける→
インプラントの脱落 といった流れで抜け落ちていく。この場合は噛み合わせの調整や
インプラントのサイズを太くするか本数を増やすかで対処するしかない。
その他の注意点としては
インプラント植立時以来、大きな病気をして体調が急変したり、血液検査等の検査で悪い値が見られるようになったなどの体調の変化で
インプラント周囲にも影響する場合がある。この場合は必ず担当医に一言伝えるべきであろう。
このようなことが起こらないように
インプラントの検診は大事で3〜6ヶ月に1回のレントゲン検査と噛み合わせの調整が必要になる
検診時のチェック項目
1.
インプラント周囲の汚れがないか
2.
インプラント周囲の噛み合わせに無理がないか
3.
インプラント周囲のレントゲン検査による骨の吸収の有無
4. 適正なブラッシング方法であるか
5. 全身状態に変化は見られないか
6. 体調の変化はないか
これらの項目は
インプラントだけでなく他の歯においても同じことが言えます。