今日は午前中3本午後1本の
インプラントオペが行われた。午後の患者さんは私がオペをしたのだが歯を失う要因のうちのひとつに噛み合わせがある。噛む力は人により力に差がある。患者さんの口や顔や体格を見ればわかる。噛み力の強い患者さんの下顎はえらが張り、レントゲンでも太く触ると分厚いく関節部も大きくなっている。すべてが物理の法則で強い力で噛むと衝撃が歯から顎全体そして頭にまで響く。その際に歯が弱い方は歯が欠けたり割れたり磨り減ったりする。歯がとても硬い人は歯の周りの骨に力が伝達され周りの骨に変化が出る。強すぎる場合は歯の周りの骨は吸収してなくなるか歯がぐらぐらしてくる。(
矯正力となるわけだ)その周りの骨も硬い場合は顎の関節内部が変形してくる。これが顎関節症という病気である。よく経験するのが
インプラントの歯を欠損部に入れた直後に痛みが出るのは
インプラントの歯とかみ合う上か下の逆の歯であること。
インプラントは強固なので噛んだときの力は反対側の歯に伝達され今まで使用してなかった歯が急に使われるようになり痛みが一時的に出るのだ。あとは例えば右に
インプラント手術を行うと逆の左側が痛むことがよくある。これは手術した側をかばい反対側ばかりで物を噛み咬合力の負担過剰で痛みが出るのだ。しかしこれは一時的で
インプラントに歯がつき均等にかめるようになると症状はうそのように消えてしまう。
インプラントは確かに非常に強固に骨と結合はするがそれ以上の破壊的な咬合力を持つ患者さんでは慎重に行う必要がある。この咬合力に抵抗するには太くて長い骨との接触面積が広い
インプラントの選択が必要である。