今日は土曜日ということで大変多くの患者さんがいらした。60人ぐらいの患者さんが1時間に7〜8人ずついらしたことになる。この中で私の担当する患者さんは約20人弱でそのうち10人ぐらいは
インプラントや
矯正の検診の方である。
インプラントや
矯正治療後は定期的な検診が必要と考えている。
インプラントについては通常は3〜4ヶ月に1回の検診を行い検診を継続される患者さんは10年間の保証をつけることにしている。検診では
インプラント周囲の骨の状況が判断できるレントゲン撮影、歯周病、
虫歯、かみ合わせをチェックした後にブラッシング指導とクリーニングをおこなっている。所要時間は約1時間かかる。完璧に歯ブラシをしていただける患者さんであれば
インプラントに
トラブルが出ることは少なく安心できるが、噛み合わせが悪い方や歯周病が元々ある方は要注意だ。
インプラント治療の課題はいかに長持ちさせるかということにつきる。私が過去に手がけた一番古い
インプラントも今年で12年ぐらいのものが出てきた。問題がない方は何年たっても変化がないので何10年も持ちそうである。過去に何千本という
インプラントを植立して継続して検診にいらしていただける方は少ない。何年かはいらしていても仕事や家庭の問題でこれなくなる方も多い。ほとんどの方は
トラブルが起きて初めて通院しはじめるのである。海外では歯科検診=
予防に力を入れている国が多く日本人の意識もアメリカ人並みになることを期待する。
あとは
インプラントを多く手がけている歯科医院ではこのメインテナンスをどのようにされているか一度聞いてみたいものだ。毎月50本年間600本を10年続ければ6000本これをすべて管理することは不可能なのだ。
このうち抜けるものも2〜3%はあるので180本に関しては再度植立などの設計変更もしなければいけない。管理は大変である。なるべくメインテナンスフリーの設計にしなければいけない。(これはまたいろいろと問題がある。