上顎には歯が1本もなくて8本の
インプラントと
ジルコニアオールセラミッククラウンで回復したケースである。この被せ物には一切金属が使用されていないのが特徴である。セラミックの内面の白い部分が
ジルコニアでありその上からは専用のセラミックパウダーを焼き付けている。とても明るい仕上がりになっている
新素材
ジルコニアについて
ジルコニアは人工ダイアモンドとして有名であるが歯科領域では究極の審美性素材として今、大変注目を浴びています。今までの歯科の中心的な素材は金属、セラミック、レジン樹脂が主流でした。口の中の環境下ではまず腐食しないこと、強度があること、見た目が良好であるという3つの要件があります。レジン樹脂では見た目がよくても柔らかく次第に磨耗してしまうこと,変色していくという欠点がありました。金属は硬く丈夫ではありますが、見た目が悪く人により
金属アレルギーを引き起こす原因となります。セラミックは見た目もよく、硬く、変色もない良質な素材ではありますが唯一の欠点として強い衝撃力に対してお皿のように割れる可能性があります。これらの3つの要件を満たしているのが
ジルコニアと考えればいいと思います。
ジルコニアの特徴
1、
金属アレルギーが起こらない生体材料であること
2、 光が透過する審美材料である
3、 金属よりも硬い丈夫な素材であること,1200MPa以上
4、 口の中で腐食の起こらない安定した素材である
5、 変色のない素材であること
6、 金属に比較して軽い素材であること