この1ヶ月は毎日のように
矯正治療の患者さんでごった返しになっている。特にハーフリンガルの
症例で治療時間がどんなに急いでも90分近くかかってしまう。
矯正治療がよいのかそれとも
審美歯科治療がよいのか?それとも
矯正後の
審美歯科治療がよいのか意見が分かれる
症例が多いように思う。私の考えでは患者さんに負担のかからない治療法で患者さんの求めるものに一番近い治療法を選択するようにしている。今日もある患者さんと話していると実は上の前歯4本だけをきれいにしたいということだった。このような
症例に対しては
矯正治療で対処するよりは
審美歯科で対処した方が治療期間や費用を短縮させることが可能である。前歯4本のうちの3本だけを
矯正で動かして右の2番目の小さな歯な歯にセラミックの修復をする方法である。
もうひとり別のケースでもし
矯正治療しか出来ない歯科医と
インプラントと
矯正治療が出来る歯科医がいた場合で治療計画が大きく変わるケースである。
この患者さんは歯科衛生士で噛み合わせが悪くて顎関節症になっているケースでさらに原因が上顎4番目の先天欠如である。当然のことながら上の歯が12本に対して下の歯は14本ではうまくかみ合えない場合が多いと思う。もし
矯正医ならば8割の先生は
矯正治療だけで何とかならないものかと考えて下の歯を左右抜いて上下の歯を12対12にすることで咬み合うように計画するだろう。
私の場合は両方の治療が出来るので先天欠如歯がもともとあった位置にスペースを作るように
矯正治療で開けた後に2本の欠損部に対して
インプラントの植立を行い理想的なスマイルラインを回復するだろう。
以前に私が修復した似たようなケースがあるので画像で紹介する
以前に私が修復した似たようなケースがあるので画像で紹介する。左右の犬歯がもともとない先天欠如でありそこにうまく
矯正治療でスペースを作って
インプラントを植立して理想の歯並びにしたケースである。