最近、注目の審美素材は
ジルコニア(酸化ジルコニウム)は現在、歯の詰め物の主流である金属に取って代わる可能性が高い。今回はこの
ジルコニアの強度についてお話したい。
ジルコニアは焼成する前は比較的加工が可能な柔らかさであるが一度焼成をすると非常に硬くなる。従来のセラミックの硬さが60〜80MPとすると
ジルコニアはその10倍以上の強度がある。
ジルコニアもセラミックも時間の経過ともに強度は下降して10年ほどで半減してしまう。そうしたことからセラミックが欠けたりすることはよくあることである。もともと強度の高い
ジルコニアではいくら半減しても入れたての従来のセラミック(アルミナポーセレン)よりも5倍以上の強度を保つ。
ジルコニア 900〜1200MPa
プロセラアルミナ 700弱MPa
インセラム
ジルコニア 600弱MPa
IPSエンプレス2 350MPa程度
セレック3 200MPa
IPSエンプレス1 100MPa程度
アルミナポーセレン(セラミック) 60〜80MPa
私のクリニックではすでに今年の秋から
ジルコニアのセラミッククラウンを患者様に提供できるようになった。年内に2つ目の
ジルコニア加工の機械を導入するつもりでこの業界をリードしていく。