インプラント治療において一番難しいとされるのは前歯の領域であり、無歯顎の患者さんに対して
インプラントを4〜8本ほど植立して全てを回復する方が実は簡単である。
前歯の
インプラントで何が難しいかというと？
�〇�茎のラインを整えること
この歯茎のラインを合わせるということは歯茎の2〜3ｍｍ下に存在する骨の条件が悪いとほぼ絶望的である。歯を
抜歯した時点から数週間でその周りの骨はどんどん吸収を起こして歯が生えていた頃の骨の高さに回復することはまずない。
増骨術なしには歯茎のラインを維持することは不可能なのである。歯茎にラインを回復できるかは歯科医師の技術力にかかっている。（
インプラント治療で一番難しいと思う）
�∈険Δ了�を対象にする必要性があること
��色調を合わせる必要性があること
この2つに関しては
技工士の腕ということになろう。
�す�が薄く条件があまりよくないので
インプラント植立自体が難しい
前歯の
インプラント治療で多く見られるのは骨が薄くなってしまいそのままではすぐに
インプラントを植立出来ないケースである。理想的には６ｍｍの骨の幅が必要だといわれているがこのような条件の骨は日本人ではまずないだろう。薄い骨に対しての対処法には２つある。３ｍｍ〜６ｍｍ未満の骨であれば骨の幅を少し拡大しながら
インプラントの植立が十分可能である。骨にはある程度の弾性があり特殊な道具を使用すれば広げることが可能。問題は１〜３ｍｍ以下の場合でこのときはベニアグラフト法で骨の移植をおこない６ヶ月経過後に再度
インプラントの植立を行う方法である。
画像から比較してもらえば解ると思うが術前の歯茎のレベルは左右一致していない。
インプラントの歯が装着する頃には左右ほぼ同じ位置にラインが揃っている。これが難しいのである。
私がいろいろな
インプラントを使用するようになった理由のひとつにこの前歯の領域の見た目を簡単に回復できるものはないかということから多数使用するようになった。前歯の
インプラント治療にこだわりがあるから。
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