欠損部が多く存在し、欠損部領域がまばらにある場合。例えば上顎の歯のうち
右上7,6,5,4欠損左上1,2,4,6,7欠損の場合欠損部は9本ありそれぞれに
インプラントを植立した場合は
インプラント植立9本で残りの自分の歯は5本となる。この場合の治療費は
インプラント9本として25万円×9=225万円で被せ物は残りの歯も被せたとして9.5万円×14本=約140万で合計は365万円となる。治療期間は6ヶ月以上はかかるだろう。通院回数も十数回になるだろう。(
インプラントを25万円とした場合)
それでは同じ条件として今残っている5本を
抜歯した場合は骨の条件さえ整っていれば最低4本もしくは安全に考えて6本の
インプラントで12〜14本の歯を回復することが可能である。この場合の治療費は25万×6本=150万円で被せ物は樹脂製の固定性の
義歯タイプとなるので合計で250万円弱となる。治療期間は6ヶ月としても歯が回復されるのは
インプラントを植立したその日に可能になる。
自分の歯を生かすと治療費は高くなる傾向にある。どちらを選択するかは患者さん次第である。
我々、歯科医師側から考えるといくら合理的といえ、積極的にALL ON FOURを勧めるのは少し抵抗がある。このような方法が開発されてから、多くの病院で歯を戦略的に
抜歯するようになった。
今日もこのような患者さんがいらしたので両方の治療見積もりを提示させてもらった。
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