2006年 11月 30日 ( 木 ) 金属アレルギー

ジルコニアVS金属（アレルギー編）

歯科で使用される材料で虫歯治療でほとんどの方に金属の詰め物がつめられているはずだ。いまこの金属でアレルギーを起こす患者さんが増加している。私の患者さんでもパラジウムや金でアレルギーを起こして口の中の粘膜が荒れたり、手のひらに水泡ができたりしている患者さんを抱えている。 最も安全な金属はチタンである。チタンはインプラントの原材料である。その次によいとされているのはタンタル、プラチナ、金、と続く。保険のメインの金属はパラジウムであるがこれに対しても金属アレルギーが起こることが多数報告されている。 では有害な金属はというとアマルガムと呼ばれる水銀と銀や銅の合金であり最も金属アレルギーの発症報告が多く次にニッケルやコバルトが続く。水銀は重金属である水俣病の原因でもある。このような有害な金属は１０年前までなら当たり前に詰め物として使用していた。私も学生時代や卒後まもなくはこの金属を歯につめた経験がある。 それではジルコニアはどのぐらい安全化というとほぼチタンと同等といわれている。それだけ生体親和性が高いということになる。人体では人工関節として骨に埋め込まれるケースもあるくらいだ。 家庭用品でもセラミック包丁、磁器、聴診器、アクセサリー（人工ダイヤ）として製品化されている。 金属アレルギーの方へはこのジルコニアを代用品として使用することになるだろう。 人気ブログランキング