2006年 11月 30日 ( 木 ) 金属アレルギー

歯科用金属代用材料としてはグラディアダイレクト

先日、歯科用金属によるアレルギーについてお話した。すでに削られた歯に対して金属がかぶさっている場合は全てをはずしてから一時的にレジン樹脂の仮歯を入れた後に型を取ってジルコニアセラミッククラウン（ジルコホワイト）による修復が理想的となる。もしジルコニア以外で金属代用材料としてはセラミックスフィラー配合レジン樹脂のハイブリッドセラミックで作るしかないだろう。最近、ＧＣ社よりグラディアダイレクトと呼ばれる材料が登場し、口腔内で直接使用できるものが発売された。それは何を意味するかというと口の中の金属を全てはずして低料金でノンメタルによる修復が即日可能になったということだ。小さな金属の詰め物をはずして通常のレジン樹脂の詰め物にするよりはるかに審美的で耐久性のある素材である。一昔前ならばセラミックインレーというものがあったが耐久性において脆くすぐに壊れてしまった苦い経験をもつ。次に登場したのがハイブリッドインレーである。これは型を取って技工所ラボが製作し装着するので手間と時間がかかった。 グラディアダイレクトであれば虫歯の箇所があれば全ての部位に適応可能であり、即日治療が完了してしまうこととインレーに比較すると最小限に歯を削り取りグラディアダイレクトを流し込むようにして強いハロゲン光源で固めてしまう。歯を削る量が少ないということはダメージを減らすことが出来るのと同じである。 グラディアダイレクト 必要最小限悪いところのみ削ってMFRハイブリッドレジン（グラディアダイレクト）を詰める治療法です。 グラディアは、セラミックスフィラーを配合した最新のMFR(Micro Filled Resin)ハイブリッドです。 グラディアはハイブリッドセラミックと一般的に呼ばれている素材で、ポーセレンの持つ硬く、もろいといった欠点をある程度克服し、また硬質レジンの持つ欠点である耐久性に対する不安や、強度不足による適用範囲の限定といった弱点もカバーでき、物性的には硬質レジンとポーセレンの中間的特性をもち、エナメル質に近似した諸性質を示す新素材であるといわれています。 　従来のコンポジットレジンの強度、耐摩耗性を大幅に向上させ、臼歯の咬合圧に耐えうる審美歯冠修復材です。 ※保険適応外となります １歯の１~２面の場合　　２６２５０円　 １歯の３面以上の場合　３６７５０円 人気ブログランキング