半日かけて成田からインチョン〜テグの町にやってきた。ヨーロッパに比べると時差がなくてとても楽ちん。座席もインチョン(ソウル)まではがらがらで疲れもほとんどない状態。しかし、機内食も辛いし、空港で食べたカルビスープも全てが辛くてお腹がグリグリとうごめきながら何とかトイレに駆け込む場面もあり無事到着。機内では貴重な時間なのでインターネット関連の本を読む。
明日は早朝7:00にホテルのロビー集合で慶州大学で
インプラントアンカーのセミナーと実習、オペ見学が夕方5時までびっちりとはいっている。
そこで今日は
インプラント矯正アンカーについて解説しよう。
ここ2~3年の間に
矯正治療においても大きな発展があったのはこの
インプラント矯正アンカーが出現したからである。
矯正治療といえばワイヤーとブラケットで歯を動かすことが当たり前になっているが、歯を移動させるに歯と歯をブラケットと呼ばれる歯の表面に接着した四角い装置を介してワイヤーで連結をすることでワイヤーの弾性力やゴムの力で歯が移動をしていく。しかし、歯を動かすには固定源となる歯が必要でありそれが通常は一番大きな6,7番目の大臼歯となる。それ以外の固定源として人工的に作ったものが
インプラント矯正アンカーである。
これがあることで
歯を抜くようなケースにおいては移動が速く無駄な治療期間がなくなり総合的に時間が相当に短縮される。それ以外のメリットとしては
歯を抜かなくても矯正治療が可能になるケースが格段に増えてくるのである。通常の固定源である大臼歯を後方や上方させることは難しい。それは一番後ろの歯を更に後方に移動させるための固定源がないからだ。それならば、固定源を作ればいいじゃないか!
それが
インプラント矯正アンカーである。
それでは今回の研修会を受ける目的であるが、今私が使用している
インプラント矯正アンカーよりも簡単に植立できるものがあるということと一番、この分野でリードしている韓国で実際にどのような使い方をされているか視察するためである。
この
インプラント矯正用アンカーを使えばたぶん植立時間は5分以内で腫れや痛みもほとんど出ずにその日からアンカーとして使用できるからだ。それと多くの患者さんで有効なので患者さんのためにもこの方法を学ぶ必要性を感じたからだ。
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