奥歯や小臼歯に小さな金属がつめられている患者さんはとても多いはずである。また、歯の長さや形が微妙に違うケースの患者さんも多いはずである。いままでの治療法ではこのようなケースではセラミックインレー、ハイブリッドインレー、あるいはレジン充填処置をすることが多かった。インレー処置は歯を削り、型を取って、
技工士が製作する言う工程を踏むので最短1週間程度完成までにかかりしかも歯を削る量が増えてしまう処置であった。
虫歯を最小限削ったものは流動性のあるコンポジットレジンで修復することが多かった。このコンポジットレジンの最大の利点は最小限の治療ということであるが材質的に満足できるものではなかった。
変色や強度の面で問題があった。っしかし、
グラディアダイレクト充填では最小の処置に加えて材質としても強度が向上し色調がとてもよい。それともしこの詰め物が外れてしまった場合でもすぐにやり直すことが出来る。しかも1本30分程度で周りの歯と区別がつかないほどきれいに仕上がる。
この患者さんは
矯正治療で3回やり直しをしたがそれでも歯がすぐに動いて左右の長さに違いを生じてしまう稀なケースであった。年齢的には中学生なので歯を削るという選択肢はない。もう一度
矯正をするか
グラディアダイレクト充填をおこなうかしかない。私は総合的に診断してコストや時間が短縮できる
グラディアダイレクト充填治療を勧めた。30分で完全に回復した。