初日
今日は移動のみであり、明日からのケルン国際デンタルショウに備える。早朝、6時に自宅を出発して首都の渋滞を抜けて成田に到着したのは集合時間から15分ほど遅れた8:45であった。今まで何度となく海外に
インプラント関係の研修会に出席してきたが今回の目的は全く異なったものである。日本では発売されていない数多くの歯科材料を見ることでこれから2~3年後の日本市場にどのような製品が供給されるか事前に知るためである。日本の厚生労働省は新しい材料を日本市場に受け入れるのに3~5年かかる。即ち日本の未来像は今回の偵察旅行でほぼ見えて来るはずである。世界中から集まった1600社にも上る歯科材料メーカーがドイツケルンに2年に一回集結する世界最大の歯科の祭典である。
私も今までなら日本国内にある歯科材料でよしとしてきたが、開業して12年すると日本の市場がいかに制限を受けた小さな市場かがわかるようになった。それと安く最新の基材を購入するには現地での買い出しが一番であることに気づいた。
日本での狭い市場にいつまでも目を向けていてもディーラー主導であり、ほとんどの製品は相当な金額を上乗せされて日本国内で販売されている。
ルフトハンザ航空の快適な空の旅を終えてフランクフルトに到着したのは現地時間の午後4時ぐらいである。この時期は日本との時差は8時間で25日以降はサマータイムが始まり7時間となる。宿泊先はここよりさらに2時間ほどバスで移動した旧ドイツの首都ボンである。毎年のようにドイツかスイスに来ているので昔のような感動は全くない。