2日目
朝8時にホテルからバスでケルンまで1時間ほど移動して9時に到着。日本の幕張メッセや横浜港未来にあるブースと比較しても桁外れの広さである。東京ドーム10個分の広さで回廊のようにいくつものブースが渡り廊下で繋がっている。入場はバーコードによるセンサーで購入したパスをかざすだけ。1600社というだけあって全てを見切れるのか不安であった。昨年の日本のデンタルショウは横浜で行われたがここと比較するとたぶん10倍以上の広さはあるのではないだろうか。それとひとつひとつのメーカーに割り当てられたブースが広い。朝の9時から夕方6時まで4日間開催されている。私は以前一緒に働いていた高野先生と2人で会場を回ることにした。空のリュックを背負いカタログ集めである。一番最初に立ち寄ったのは
インプラント関係のブースである。
ノーベルバイオケア社のブースは赤で統一されたとても目立つブースである。ここの話だけでも相当な情報量を得ることが出来た。たまたまいた日本人の女性のスタッフとお話が出来て新しい製品の紹介を受けた。そしてなによりも驚かされたのは会場内にガラス張りのオペ室が設置されて1日に4~5回公開オペを行っている点だった。日本では考えられない出来事だ。私も11時から12時まで公開オペを見物することにした。かなりの多くの方が足を止めて公開オペを目にした。ケース内容は50歳ぐらいの女性の無歯顎の患者さんに6本のリプレイスセレクト
インプラントをノーベル
ガイドを使用しながら
フラップレスで植立しあらかじめ製作してあった上部構造を装着する手順だ。ガラズ張りの箱の中でオペ着を着た専用のカメラマンとオペスタッフが4~5人患者の回りを取り囲みかなりゆっくりとオペの内容を術者がドイツ語でべらべらと説明しながら1時間で終えた。そして最後に患者さんに花束が贈呈され患者さんが笑顔で先生と握手をする最高のパフォーマンスであった。さすがパフォーマンスの
ノーベルバイオケア社だ(笑)。
さらに
ストローマン社のブースをみた。目新しいものは特になかった。とにかく
インプラント関係
CAD/CAM関係の出店が目立つ。足を棒にしながら次第に重くなるリュックサックを背負いながら歩くスピードは次第に遅くなる。とにかく馬鹿がつくほど広い会場である200メートル×200メートル四方の会場が7つあると思えばいいだろう。それでもどこからこんなに人が来るのか不思議なほどに込み合っている。日本と違うのは遊び心がある点。お酒あり女性の全裸のボデイーペインテイングあり、バンドあり、公開オペあり、で会場内は熱気に満ち溢れている。一日いても全然飽きないようになっている。食事も7フロアのいたるところで軽食が食べられるようになっている。
5つのフロアをなんとか制覇して今日一日は終わった。リュックの中はカタログだらけで10キロ近くになった。