今日は午後のオペが患者さんの都合によりキャンセルとなる少し気合が空回り。
そんな中で
インプラントの患者さんが2名ほどいらした。私のクリニックにいらっしゃるほとんどの患者さんは他の病院に通院中もしくは
トラブルケースの患者さんであり、今日もまたこの手の患者さんであった。私が担当した患者さんは
インプラントが途中から割れてその対処法についての相談であった。しかし、その
インプラントは33年も経過をしているということで1/3世紀機能していたことになる。その
インプラントは私も見たことのないようなH形態の骨董品のような
インプラントであった。
インプラントの元祖ブローネマルクシステムでも40年、ITI
ストローマンインプラントでも35年の歴史である中で33年ものには私も初めてお目にかかった。
しっかりと骨と結合していてこれを抜くことは至難の業であり抜くことによるリスクの方が高いように思われた。こんな状況下でも最善を尽くすためにはどうしたらいいかを考える。抜かずにブリッジ治療も選択肢に入る。もうひとつは残った
インプラントをうまく利用する方法である。うまく差し歯のようにしてカスタムアバッメントを製作して被せなおす方法も視野に入る。
もし仮にこのような
インプラントを骨ごと除去すれば次に
インプラントを入れるときはかなりの難
症例になる。隣の歯の
根の部分にも悪影響がおこることが予想される。除去してから骨を作って、
インプラントを入れることは可能かもしれないが費用と時間が非常にかかることと隣の歯を傷つけることのトリプルリスクである。
とりあえずは元の先生にどのような
インプラントなのか聞き出してもらうことにした。