本日も昨日同様、ホテルニューオータニの鶴の間にて
デーモン先生のレクチャーがあった。
デーモンシステムを使用したときの歯周組織の変化についての話がメインであった。
歯は口の周りの口輪筋と舌との調和のとれた位置に並ぶのでこの筋肉の力を応用すれば弱い力で十分に歯が動いていく。そして歯をゆっくりと動かすことによって骨のモデリングが自然とスムーズにおこり早く動く。そしてCTの画像から動かした歯の周りに自然と骨が添加しているスライドを多く見せてくれた。私も
インプラント治療で多くの患者さんの骨の断面像を見てきたのでとても興味をもって聞かせてもらった。
インプラントと
矯正治療は別物のように思われるが骨をうまく操ることが両者の共通のゴールであるように思えた。そして多くの
症例でいままでに見たことがないような動きをする歯並びの画像から
デーモンシステムを患者さんに勧めることの重要性を感じた。
抜歯をしなくてもこの装置があれば理想的な歯並びにもっていける可能性を示唆された。
この装置はうまく使用すればいままでの
矯正治療ではできなかったような治療ができると思う。
インプラント矯正アンカーと併用すればさらに凄い治療ができそうだ。
右下の画像は同じ患者さんで23ヶ月でワイヤーとこの
デーモンブラケットだけでしかも成人30才の口の中が変化しているいままでの装置では考えられない画像だ。真ん中は骨が歯にあわせて添加していることを示す画像だ。右は筋肉のバランスが取れた位置に歯が並ぶ模式図。