ジルコニアの加工の
CAD/CAMにデンツプライ社が開発販売している
セルコンがある。現在までに全世界で1000台以上の機械が販売されていいるトップメーカーである。日本の販売元はデンツプライ三金である。このメーカーの強みは
インプラント、審美、
矯正全てに対して強い販売網があることだ。世界の歯科のトップがデンツプライであり全ての製品を独自に開発販売している。
セルコンはスキャナー部分の
セルコンアートと更なる機能の
セルコンアイ、削りだしの
セルコンブレイン、焼成装置の
セルコンヒートの組み合わせで成り立っている。この
セルコンは
CAD/CAMの両方を売り出しているメーカーで普及率は世界一である。
その一方でスキャナー部分だけを売り出して、製品はメーカーの工場で一括生産する方式をとるメーカーも少なくない。その代表が
ノーベルバイオケア社のプロセラと大信貿易の扱う
ゼノテックである。現時点では加工する工場は海外(ヨーロッパ)にありスキャンしたデータはメールで海外に送られ2週間ほど掛けて製作輸入される。この夏にはプロセラの工場が成田近くに立ち上がり生産スピードを増してくる。しかし現時点では単独の歯に限られる。プロセラは比較的安価で市場に供給されている。
ゼノテックは大きなロングスパンの
症例に向いている最も精度の高い
ジルコニア加工の
CAD/CAM装置である。
セルコンのよさは日本の多くのラボに供給されている最も日本に早くから導入された
CAD/CAMであり、現在単冠や3ユニットのブリッジの適合はハンドメイドと変わりないレベルまで向上した。そしてなによりも身近にこの装置があるのですぐに加工して製作できるので製作期間が最も短い
CAD/CAMとなる。さらに利点としてはいままでの
技工操作と同じ制作方法(ワックスアップを読み込むことが可能)なので
技工士の慣れの期間が少なくて済む利点がある。
今後、多くの競合メーカーの中でどこが生き残るかは明白で、ローコスト、スピード、精度で分のあるメーカーに軍配があがりそうだ。