私のクリニックの患者さんのほぼ8割の方は他の病院で通院されていて途中から私の病院で治療をすることになった患者さんである。特に多いのが
インプラント治療に関するものである。この傾向は年々増加していてとても細かい説明が必要になってきている。これはインターネット逆の効果というべきものであろう。
インプラント治療が普及する以前の質問と、今現在の患者さんが質問する内容は全く違うように思う。昔は治療の方法や治療費に関するものが多かったが、今では細かな
インプラントの特徴や違いについてなど
インプラントに相当に知識がないと普通のドクターでは答えられないレベルになってきている。日本国内にある30種類の
インプラントに対する知識がないと答えられないような内容もあり日ごろの勉強なしにはすでに患者さんに納得いく説明はできない時代に突入してきた。
今日の相談もブローネマルクシステムについての質問で、その他の
インプラントとどのような差があるのか質問をされた。このような質問に対して1種類の
インプラントしか使用しない歯科医院ではその
インプラントのよさしか説明することが出来ないだろう。私の場合は10種類ぐらいのラインナップがあるのでそれぞれに特徴があり説明が出来る。それだけ患者さんも知識が豊富になりいろいろな歯科医院を比較している。ある患者さんは5件の説明をノートに記載していたし、ある患者さんは歯科でしか売っていないような
インプラントの専門書を片手にいらした。そして私の歯科医院で使用している
インプラントのページに付箋が張ってあった。またある患者さんは私のホームページを全てコピーしてファイリングしていた。
インターネットで
インプラントについて簡単に検索が出来て多くの歯科医院で
インプラントが出来るようになり当然のことながら患者さんが歯科医院を選択する時代になった。しかし、最終的にはドクターと患者さんの信頼関係があってはじめて成り立つことである。どんなに名医であってもこれがダメなら他の歯科医院に患者さんは移って行くことになるだろう。