今日はとにかく患者さんが多く入っていたように思う。たまに思い出そうとしても出ないときは患者さんが多かった日である。来週から1週間、ラスベガスで
ノーベルバイオケア社(ブローネマルクやリプレイスセレクト
インプラント)主催のワールドシンポジュームに参加することもあり今週はタイトなスケジュールになっている。
矯正の患者さんも順調に
トラブルなく進行している。地域柄
矯正の相談は
インプラント治療に比較する昔から多く今日も1件あった。内容的にはよくある八重歯の治療である。八重歯の場合、犬歯と2番目の前歯が重なってしまい犬歯が周りの歯よりも唇側で上方に位置していることが多く、このような場合は犬歯の後ろの小臼歯とよばれる4番目の歯を上下左右4本
抜歯してスペースを作ることが多い。
抜歯をしないで歯を並べようとすると唇側にはみ出して並ぶことになり口元が出てしまうので見た目が悪くなってしまう。しかし、全体の歯を後方遠心方向へ移動することができれば口元を変えずに治すことが可能なはずである。
このようなケースにおいて今までは50%の可能性で
抜歯となっていたが
デーモン3などのローフリクション(低摩擦)
矯正装置が出現して更には
矯正用
インプラントアンカーを併用すれば30〜40%ぐらいまでに減らすことができる。
歯を後方に動かす仕組みは
デーモンブラケット
矯正装置ではとても弱い力で歯に力をかけて口の周りの口輪筋と呼ばれる筋肉のサポートを応用して治すことが可能だ。摩擦の少ない装置に弱い力を与えるワイヤーを通して自由に歯が動く環境を作り出せば歯は後方にも移動する。それは口輪筋の力よりも弱く長期間じっくりと動かしていけば筋肉の力で歯が前に突出することを防いでくれるからだ。