Shorty Implant
この
インプラントの長さはわずかに5.5mmというとても短いものである。短い
インプラントはITI
ストローマンインプラントにおいては6mmというものが存在する。エンドポア
インプラントに5mmというのがあったと思うがいろいろな
インプラントメーカーのものを比較しても大体6mmというのが最短となっている。この
インプラントの開発コンセプトはグラフトレス(増骨術なし)である。骨の高さが少なければ通常は上顎ではソケットリフト法やサイナスリフト法を行い下顎ではブロック骨移植をおこなうのが普通でこの場合は1年近い治療期間が必要となる。このような治療負担を減らすものとして考え出されたのがShorty
インプラントである。現在の
インプラントの考え方として長い
インプラントは初期固定には役立つが長期成績にはあまり影響しないというのが主流である。
インプラントに対する咬合力は垂直方向では長さ6mm以内にしか応力がかからないというデータがある。すなわち6mmぐらいの
インプラントでもうまく咬合力を垂直方向に分散できるならば使用に問題はないとしている。この点を考慮して使用したい
インプラントである。実際に私のクリニックにおいてもITI
ストローマンインプラントでは無理な場合にこちらの
インプラントを使用している。ただし、感染した場合や咬合力が分散できないときは短いので一気に抜ける可能性はあり、できることならば使用しないほうがいいと思う。