私の講演の担当は『審美領域における
インプラント治療の
ガイドライン』であった。前回の講演の内容を少しだけ変えての発表となった。中村杜綱先生、三好敬三先生、半沢先生、田中先生などのいつものメンバーでの講演となった。デンタルコンセプトもすでに１０年近くが経過していることから
インプラント治療の
ガイドラインも毎年変わりやっと誰もが認める
ガイドラインとなりそうだ。毎年、有名な
インプラント歯科医師のもとを各自で研修にいき追い求めた結果が昨日と今日の
インプラント治療の
ガイドラインとなった。自らいうのもおかしいがこのレベルの研修内容は日本には存在しないのではないだろうか。大抵の
インプラントの講演内容とは
インプラントメーカーやディーラーの息がかかった研修内容で偏った内容が多い。今のデンタルコンセプト２１は
ノーベルバイオケア色が強い内容となっているが我々のスタディーグループは自らが認めている
インプラントを各自で取り入れて今現在のコンセプトに合わせたコンセプト内容となっている。講義の内容からすると
８割がブローネマルクシステムに関するもの残りがITI
ストローマンインプラントやその他の
インプラントのものである。グラフトレスコンセプトはブローネマルクシステムすなわち
ノーベルバイオケア製品を使うドクターが開発したコンセプトであり、ALL ON FOURに始まりノーベル
ガイド、ショート
インプラント、傾斜埋入、ザイゴマ
インプラントにより増骨をなくした手術術式のことである。これらの術式は私が考えるに、とても繊細な術式であり誰でもが行える方法ではないと思う。しっかりとした
症例選択が成功か失敗かを分けてしまうからだ。
私の考えではこのコンセプトはブローネマルクシステムだけに通用するわかではなく
他のメーカーの
インプラントに置き換えて術式を行えばいいのではないかと思う。
インプラント表面のコーティングではブローネマルクのタイユナイトはSLAには勝てない。ALL ON FOURを他のITI
ストローマンインプラントでされている先生も実際に存在する。
アンキロスインプラントではもしかしたらもっとうまくいく可能性すらあると思う。コーティングがよくてアングルヘッドは３７度まで補正できるものがあるし、
インプラントサイズはブローネマルクの傾斜埋入は直径が３．７５�个�4.0�个�RPタイプのみでしかできないが
アンキロスインプラントならば3.5mm、4.5mm、5.5mm、7mmの太さの
インプラントが揃っていてアングルヘッドは全ての太さの
インプラントで共通である。そして初期固定はすばらしく良い。
ショート
インプラントに関しては5.5ミリという長さのものはないが6mmの
インプラントならばITI
ストローマンインプラントでも十分対応可能だ。
すなわち、このコンセプトがひとつのメーカーでだけというわかではなく他のメーカーのもっと最適な
インプラント組み合わせればさらによい方法ということになるだろう。
あとはもっと多くの誰でもが認める多数の長期データがあれば安心しておこなえるのだがそこがまだ疑問である。
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