2007年 07月 11日 ( 水 ) レーザー情報

最先端レーザー治療ウォーターレーズ

ある歯科関連の業者の方からとてもよいレーザーがあるということで興味半分で業者の方にデモンストレーションをクリニック内でおこなってもらった。水で歯の表面を削ることができる『ウォーターレーズ』というものだった。 歯の表面の硬いエナメル質もYAGレーザーのような爆発音もでないで焦げ目も熱も出ずにスムーズに切削できてしまう優れもの。しかもインプラント周囲炎に対しても有効、インプラント植立時の切削をレーザーで行える。歯茎もレーザーでスムーズに切開が可能という万能なレーザーである。私のクリニックにあるのはYAGレーザーだけであり、5年ぐらい前には高出力の１３ＷのYAGレーザーも使用した経験がありレーザーはなくても診療できるが、あると便利というレベルだった。 世界的には2000台以上の装置が出回っているようなのでやはり日本は認可の問題ですぐには購入できないようだ。それととても高額商品なのですぐには手が出せない。講演会はいくつかあるようなので勉強してまた頑張るしかないかな。 以下はウォーターレーズについての説明文のコピーである 虫歯の治療は,タービンと呼ばれるドリルで虫歯の部分を削って治療します。だから、歯を削る時に、ギュン、ギュンと機械的に加工される様な衝撃と音がします。私たちは、その時に発生する熱や振動を不快に感じたり、痛いと感じています。こうした苦痛を和らげる為に、麻酔が使われています。でも、麻酔の注射だって、結構、痛いし一時的にだけど話し難くなったりします。小さいお子さんは、麻酔で痺れているので唇を噛み、腫らしてしまう事もあります。でも、虫歯の治療だから、我慢しなくちゃ、と思っていませんか？そんな常識を覆す治療法が、ウォーターレーズによる治療です。 図1　加速された水が歯を削る ウォーターレーズによる虫歯治療 ウォーターレーズは、レーザーにより加速した霧状の水を虫歯の部分に照射するだけで、虫歯が削れてしまう優れものです。（図１、図２、図３参照） そして一番の特徴は、麻酔をしなくてもほとんどの場合痛みなく治療ができます。また、麻酔をせずに歯肉を切ったり、炎症して腫れている歯肉を殺菌して痛みを和らげたりする治療もできます。 図2　噴霧化された水とレーザーで歯を削る ウォーターレーズの優れた特徴を活かした治療内容の紹介 虫歯の治療 麻酔を使用せずに治療が出来ます。 歯根の治療 抜髄（神経を抜く治療）後の殺菌にも効果的です。 知覚過敏の治療 レーザー照射で、冷たい水や空気がしみなくなります。 インプラント治療 骨を削る時、骨組織を熱で侵襲しません。 歯肉形成 麻酔をせずに歯肉形成（切除）する事が出来ます。 歯周疾患の治療 歯茎が腫れている時に、歯肉を切って膿を出す時も痛みが少なく治癒も早い。 口内炎、潰瘍や咬傷の治療 レーザー照射で痛みが和らぎます。 歯茎の黒ずみの除去 歯茎に沈着したメラニンを痛み無く除去します。