セルコンとは
ジルコニアオールセラミックスクラウンの商品名であり日本ではなじみがないかもしれないが、海外では
セルコン=
ジルコニア修復物となっている。日本では
セルコン=
ジルコニアを加工する
CAD/CAM装置という認識である。世界中で最も普及した
ジルコニア修復物となっている。日本で
ジルコニア修復物を口の中に入れる場合は
セルコンシステムを導入している歯科
技工所と提携していないとできない。日本では相当に大きな
技工所でしか全ての工程を行うことは出来ない。核になる
技工所とその下請けの
技工物のスキャニングを専門とするラボに分かれる。世界的には核となる
技工所の代わりに
セルコンの母体であるデンツプライ社が
ジルコニア専門の工場を世界中に配置し、そこで一括生産しているようである。日本の市場だけが厚生労働省の遅れた対応のためにやっと2年ぐらい前から導入された。
セルコンの場合はハンドメイドのワックスアップをPC上に直接スキャンすることで焼成前の硬度のない状態のブロックを削り自由に
ジルコニアを好きな形状に変えることが出来る。この方法は今までの歯科
技工と共通するために最も歯科
技工士にとっては扱いやすい
ジルコニア加工装置である。
ジルコニアを加工する機械は世界中で、ほとんどのメーカーで開発されていて、いずれは日本の市場に波及していくことだろう。
ジルコニアだけを加工する
CAD/CAM装置とそれ以外のチタンや硬質レジンの塊を加工する
CAD/CAM装置もあり歯科
技工の世界は大きく様変わりするだろう。
日本の歯科
技工業界を再生できるかはこの
セルコンシステムなどの
CAD/CAM装置が普及するかどうかにかかっているともいえるだろう。
左上の画像は今後の
ジルコニア普及のためのイメージ画像である。コーヒーカップに歯型がついていることからセラミック製のカップよりも
セルコンで製作した
ジルコニアの方が硬く丈夫であるということを一般の患者さんにも知ってもらうためである。