2007年 07月 15日 ( 日 ) インプラント最新情報

アンキロスインプラントＶＳ他のインプラント比較

昨年から使用し始めたアンキロスインプラントに対して良好な結果が出ている。ロストしたものは１本もない。そして骨との結合がとてもよく全ての症例において２~３ヶ月でITIストローマンインプラントと全く同じ感覚で安心して使用できる。左上の各メーカーのインプラントと骨との接触率を示したものだ。 アンキロスインプラント（ＦＲＩＡＤＥＮＴ　ＣＥＬＬ　ｐｌｕｓ）＞＝ITIストローマンインプラント（ＳＬＡ）＞ブローネマルク、リプレイスセレクト（タイユナイト）＞３Ｉ（オッセオタイト）　 データでもブローネマルクはアンキロスやITIストローマンインプラントに比較すると半分以下のデータであり臨床からの私の経験でもブローネマルクやリプレイスは骨との結合は悪い。 このデータからもアンキロスやITIストローマンは安心して患者さんに勧められることを意味する。他のインプラントと最も違いが見られたのは最終的な仕上がりがとてもいいことだ。インプラントを骨の中に植立してから２ヵ月後に上部構造体を取り付ける際に必ず歯茎を貫通させることを全てのインプラントで行う必要があるがアンキロスインプラントでは少量の麻酔で歯茎に針で穴を開けると歯茎を一切切り取らなくても上部構造が接続できる点だ。他のインプラントシステムを完全埋入型で使用した場合は多少なりとも歯茎を切り取らないとうまくいかない。インプラント上に取り付けた上部構造に対して歯茎がまとわりつくために歯茎の形がほぼ天然の歯と同じ状況まで回復できる。前歯だけでなく臼歯部にも同じように使用できる。さらにインプラント上部に取り付けるアバットメントが多種ありいろいろな症例に対応できること。