インプラント治療のよさは欠損部だけに対して人工のチタン製の円柱上の人工物を骨の中に埋め込むことで２~３ヶ月程度で骨と結合してその上に歯の頭を取り付けることで物を咬むことが出来るようになる治療である。このことはこのブログを読まれてきた方なら何も説明しなくてもよく理解されていると思う。欠損部を回復させる治療法（
義歯やブリッジ）と比較する多くのメリットがある。しかし、歯科治療は
抜歯、抜髄、歯を削る行為も（臓器を切り取ることと同じ）外科治療がほとんどであることも皆様承知だろう。すなわち全ての治療行為に対していろいろなリスクがつき物である。このことは歯科に限らず全ての医療行為においても言える。薬の投薬や麻酔に関してもアレルギーが出たり、検査ひとつをとってもいろいろなリスクがある。
インプラント治療に対してもリスクがあることは当然である。
私の病院においてはなるべくリスクを減らすことを目的して歯科用
ＣＴスキャンを導入し、
インプラントシュミレーションソフトを取り入れている。そして、数年前から私が提唱していることは
インプラントの植立本数が多いとメインテナンス管理やリスク管理が甘くなる→『
年間のインプラント治療が多いと雑な治療になる』
現在私の病院では新規の患者を減らし、新規の
インプラント治療は月に２０件で年間３００本の植立になるように患者さんを減らす努力をしている。
インプラント治療が多いといいことはないと考えている。
インプラント治療のリスク管理ができる適正の本数にすることが重要である。また、
インプラント治療の経験が多いからといって事故が起きないともいえない。どんな名医であっても慣れから単純なミスをすることも考えられる。
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