2日目(大会初日)
フリアデント社は
アンキロス、
ザイブ、フリアリットの3種類の
インプラントを扱うドイツのメーカーであり、世界中の歯科材料販売のシェアでは世界1である。今回の
インプラント学会ではこの3つの
インプラントについての発表が行われる。更に併設してレーザー学会と審美学会も行われていて自由に参加することが可能である。私は
アンキロスインプラントに関する講演と
インプラント治療でのレーザー治療応用の講演を中心に聞くつもりだ。日本人の通訳がないので全てを完全に理解することは難しいがある程度はわかるだろう。
本日の講演をされる先生方は台湾をはじめとするアジアの先生方が中心となる。トップバッターは新潟大学の杉山先生であり最後を締めるのは葛西で開業している福嶋先生であった。日本、台湾、ホンコン、韓国の先生の発表からアジアの先生のレベルがわかる。世界のトップをいくドクターと比べると見劣りはしたがアジアの中では日本はやはりトップレベルであろう。
午後の途中から
インプラントの学会を抜け出し今私が眼をつけ始めているWater Laseと呼ばれるレーザーの最新機種のデモンストレーションに立ち会うことが出来た。
今までのNE−YAGレーザーやCO2レーザーの両方のよさを兼ね備えており、何よりも安全で熱の発生が極めて少なく骨や歯、歯茎をハイスピードで切断することができる。そして歯茎をメスのような鋭利な道具で切削をするよりもこのレーザーを使用して切開したほうが痛みや腫れが少なく傷の治りが早いことから患者さんにとってはとてもよいツールとなりそうだ。
インプラント治療においては切開や骨のドリルの代用、骨の採取、減張切開、
インプラントの二次オペ、
インプラント周囲炎の治療に効果を発揮できる。私の追及する究極の
インプラント治療の中で、腫れや痛みを最小限に抑える
フラップレス法を更に進化させたレーザー
フラップレス法もしくはレーザー切開法で
インプラント植立を行えば更に痛みや腫れが少なくなりそうだ。
インプラントが口腔内で機能した後も
トラブルを回避する意味でも
インプラント周囲炎の治療でも最大の効果を発揮する。
インプラント表面に取り付いたバクテリアを完全に焼き殺すことが出来て
インプラント表面を劣化させることもない。日本ではこのウォーターレーズは認可が下りていない。そして新しいコンパクトで
使いまわしの良い製品が開発され販売されている。しかし、高額商品(1000万円近い)であるためにすぐには決断できない。