今日の
インプラントオペの患者さんは左下６番のノーマル欠損の患者さんで、６ヶ月以上前に
抜歯をしてからの
インプラントオペとなった。臼歯部において特に６番目の歯を無くした患者の多くがブリッジ治療に入ってしまうことがある。私の場合は最初の１本目の臼歯部欠損では必ず
インプラント治療を勧めることにしている。理由はこの１本が悪の連鎖に入るか入らないかのボーダーラインだからだ。
『
悪の連鎖を断ち切ろう』で理由を詳しく書いてます。
ここで
インプラント治療をしておくと他の歯が守られることになる。
このケースは
インプラント治療では最もポプュラーであるが１０年間の間に多くのことが変わった。
１０年前ならば
ＣＴ検査は行わずにパノラマレントゲン写真で骨の高さを計測して骨の厚みは歯茎の上から大体計測して問題がなさそうであれば切開をして
インプラントを植立をしていった。手術時間も３０分間はかかっていた。ITI
ストローマンインプラントを参考すれば
インプラントの表面構造はTPSと呼ばれる２世代古いタイプで３ヶ月（１２週間）の治癒期間が必要だった。そして上部構造体はねじ止め主体の被せ物でオクタヘッドとよばれるアバットメントを選択するのが主流だった。
インプラントの内部にもオクタゴン（八角形構造）が付与されていなかった。
そして、１０年の間に全ての面で進化した。
ＣＴ撮影で骨の正確な情報をつかむ。骨の断面像から骨が硬いのか柔らかいのか？骨の形状、高さ、厚み、神経までの正確な距離が手術前にわかる。さら
インプラントシュミレーションソフトで最適な
インプラントサイズ種類太さの選択をおこなう。今日の患者さんの骨の状態からは無切開無剥離法（
フラップレス）を選択する。手術は７分間で出血も痛みもない方法である。
インプラントの表面構造は２世代進化したSLActiveなので治癒期間は１ヶ月（４週間）あれば大丈夫かもしれない。そして上部構造はソリッドタイプのセメント合着方式となる。
インプラント内部はオクタゴンが付与されている。
たった一本の
インプラント治療でもこれだけ進化を遂げてきている。診断器具、診断支援ソフト、
インプラント本体、
インプラントシステム、そして経験本数の差がものをいう。１０年前なら同じ条件でもは
フラップレス法はできなかっただろう。
本日の
インプラントオペデータ
左下６番直径４．１�弌滷隠沖� SPタイプ SLActive ITI
ストローマンインプラント
オペ時間７分間
無切開無剥離法
１回法
治癒期間４週間以上
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