今日のメインは午後一番の12本の型取りである。長年型取りの材料を寒天+トクソーAP-1のコンビネーションで取っていたが、今年の秋から3Mペンタミックスの導入でより精度の高い型が取れるようになった。この3ヶ月はいろいろなメーカーの印象材を使ってみてどれがよいのか検討を重ねてきた。
インプラントで使うものと
ジルコニアで使用する印象材は使い分けが必要で
インプラントは固めの印象材で流れの良いもの、変形の少ないものが好まれる。
ジルコニアの場合は流れのよいフロータイプで親水性のものがいい。少し専門的になので多分患者さんからは意味がわからないと思うが、実はこの印象という操作で全ての被せ物の精度が変わってしまうのだ。きれいな流れるような曲線の削りも重要であり制度に影響する。きれいに歯を削り境目をきれいに出して精度の高い印象材を使用すれば完璧だ。12本の歯を一気に削り、型を取り、噛み合わせをとり、仮歯を修正し、歯の色を
技工士さんに見てもらう。この一連の作業を一気に2時間で終える。
集中力が必要な作業でアシスタントのタイミングが合わないと何度も型取りをやり直さなくてはいけない。ラバー印象の場合、上顎の仮歯の状態の型、12本削った型、下顎の型の3つが必要だ。噛み合わせも2回取る。私のクリニックでは
技工所との関係を優先し、いつでも
技工士がクリニックに来てもらえるようにしている。
被せ物を修理や細かい
技工作業の打ち合わせ、患者さんから直接話すことでどのような歯の形や色にしたいかがわかる。とてもメリットがある。このあたりの細かい連携は他の歯科医院ではあまり出来ないだろう。