歯並びというのは実は誰でもが少しは問題があるように思う。子供の頃から20歳代、30才代、高齢者と次第に歯並びは変化して悪くなる。歯は顎の骨や筋肉の状態により位置が少しずつ移動をする。筋肉のバランスで常に歯の位置は変化をしている。
歯並びが不変であるという考えは間違っている。
矯正治療をしてきれいになったとしても歯並びは変化をすることを知ってほしい。老化すると口腔周囲の筋力が低下することで歯は筋力の弱い方向へと動いていく。
インプラント治療をして何年か経過すると
インプラントと隣の自分の歯との間に隙間が開いたり段差ができることがある。これの理由は周りの歯は変化するが
インプラントは全く動かないので差がでてくるからである。
私は若い頃20歳代の頃と今の40歳では明らかに歯並びが変化していることに気づいている。長年私と働いているスタッフの歯並びも観察をしてみるとやはり歯並びが変化している。そんな中で2人のスタッフが
矯正治療を始めた。ちょっとした筋肉のバランスを狂わすことで歯が動き始める。毎日のように彼女らの歯並びの変化を見ると毎日少しずつ変化している。それほど簡単に歯は動くことがわかる。そして彼女たちの痛みなどの症状の変化を聞くことはこれからの治療をする患者さんの気持ちを理解する上では大事なことだろう。