今日は午後最後の患者さんは私が開業する前から私が担当していた患者さんが久しぶりに顔を出してくれた。13年という月日が経つと患者さんとの関係もなんとなく懐かしい友人に会うような気分になってしまう。思い起こせばこの患者さんにはいろいろな方を大勢紹介していただいている。親族の方から友人や仕事場の方などでとても多い。今では8000番台に突入している中でこの患者さんはカルテナンバーは1桁である。
そういえば開業した年から通院しているもう一人の女性の患者さんが午前中にいらしたことを思い出した。カルテナンバーは2桁である。もともと上顎の臼歯部に歯がなくて嘔吐反射の強い方で総
義歯を入れることができなくて、何とか残りの左右の犬歯の馬蹄形型のオーバーデンチャーで10年以上しのいできた。そして本日はじめて患者さんから総入れ歯にチャレンジするという決意を聞き、10年ぶりに新しい
義歯をつくることになった。
インプラントが使えればすぐに回復できる
症例ではあるが経済的な問題から
義歯にするしかない状態である。
今までの私が手をつけた患者さんを最終的には10年かかってもいいので安定した状態まで回復させるのが私の目標である。10年という長い年月は経済的な問題は解決させてくれることが多い。10年の間に苦労をしていく過程と信頼関係が深まることで理想的な治療に近づいていくことが多い。