予防・矯正・審美・インプラントブログ-星野歯科駒沢クリニック:ALL ON FOUR のフォローアップ

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2007年 09月 08日 ( 土 ) インプラント症例

ALL ON FOUR のフォローアップ

今日の午後のインプラントオペの患者さんは３月に上顎のＡＬＬ　ＯＮ　ＦＯＵＲのオペを行った患者さんである。しかし、不幸にも５本植立したインプラントのうち４本が脱落となった。このようなケースはここ数年は経験してなかったことで大変残念な結果となってしまった。ＡＬＬ　ＯＮ　ＦＯＵＲで使用したブローネマルクインプラントのサイズは前方に直径４㎜×１３ｍｍを２本と１１ミリの３本と傾斜埋入下部位は直径４㎜×１８㎜を左右に１本ずつの計５本であった。しかも全てのインプラントが５０Ｎ以上で初期固定は完璧であった。しかし１~２週間から痛みが出始めて２~３ヶ月様子を見たが右側のインプラントからぐらつき３本が脱落となった。インプラントはリッジエキスパンション法と併用でヒーティングは考えられない。更に本日のリカバリーのインプラントオペ直前で更に１本が脱落した。本日はフォローアップのインプラントオペで１本だけ残ったインプラント以外に５本のインプラントを追加で再度植立した。脱落したとしても骨の回復を待てば再度の植立が可能なのでリカバリーはできると考えている。

脱落の原因（考察）
①即時加重に耐えられない咬合力がかかったこと
②上顎で５本のインプラントでは少ないことが考えられる
③ブローネマルクの表面性状の弱さも考えられる
④咬合のバランスに偏りが存在したことなど

今日のインプラントオペデータ

右上５番　直径4.5㎜×１４㎜アンキロスインプラント植立
前回傾斜埋入下部位に植立
右上３番　直径3.5㎜×9.5㎜アンキロスインプラント植立
右上1番　直径4.5㎜×１４㎜アンキロスインプラント植立
左上1番　直径3.5㎜×１４㎜アンキロスインプラント植立
左上3番　直径5.5㎜×8㎜アンキロスインプラント植立
本日脱落したインプラント部位に植立
左上5番　すでに植立されたブローネマルクインプラント周囲のクリーニング

手術時間７０分間
初期固定は全て良好
治癒期間2ヶ月待ち→６本のインプラントによる１２本の固定式義歯の予定
総義歯タイプ＋ソフリライナー

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