ここ最近は、ほとんどのケースについて全体の噛み合わせのバランスを考えながら治療を慎重に進めなければいけないケースが多く、毎日フルマウスの型取りが行われている。総
義歯のケースも昨日のall on fourのケースも
矯正のケースもフルマウスケースといえる。私の場合は上下全ての歯をいじるケースにおいては仮歯で長期様子を見るようにしている。いきなり型をとって最終の被せ物を製作すると後で大きな修正が必要になることがあるからだ。それよりも仮歯の状態である程度妥協できる範囲内に噛み合わせや歯の形状を整えてから型取り最終の被せ物を装着すればそれほど大きな修正はいらない。本日は上顎13本がすでに仮歯になっている状態であり数ヶ月間の様子見をしてきた。ある程度の妥協できる範囲内に収まり更に慎重に治療を進めるために奥歯7本だけの型取りを先におこない、奥歯の安定を確認した時点で審美重視の前歯の被せ物を製作することにした。仮歯の状態があまり長すぎると次第に仮歯の表面が磨耗していき、噛み合わせに狂いを生じることが少なくない。大体1~2ヶ月で最終の被せ物に移行することが多い。明日も同じようなケースであり、噛み合わせがある程度安定している場合は型取り後、試適をはさみ、全てを最終の被せ物にしていく。