予防・矯正・審美・インプラントブログ-星野歯科駒沢クリニック:前歯の連続欠損のインプラント治療

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2007年 09月 12日 ( 水 ) インプラント症例

前歯の連続欠損のインプラント治療

今日の午後からのインプラントオペは交通事故で歯を３本失って長い間６本連続のブリッジで歯を回復していたケースであり、今回は欠損部のダミーになる部分の骨がへこみ、歯茎が陥没した状態になっていることが気になるということで来院され、本日のインプラントオペとなった。前歯の３本の連続欠損のインプラント治療においてはインプラントの種類により治療計画が大きく変わる。ITIストローマン インプラントでこのようなケースを回復する場合は３本欠損のうち端と端にインプラント２本を入れてインプラントブリッジにすることが提唱される。ITIストローマン インプラントの場合は欠損右側１番、左側１番、左側２番の場合は右側１番にＳＰタイプ直径4.1mm×１０㎜以上で左側２番には直径3.3㎜×10㎜以上NPタイプとなるだろう。そして、左側1番のダミー部はオーベイドタイプのポンテックとするのがマニュアルである。なぜ？インプラントブリッジにするかというとITIストローマン インプラントで連続欠損を回復させようとするとネック径がスタンダードで直径4.8mm、ナロータイプで直径3.5mmという決まったサイズであることから、インプラント間の距離が3mm以下になり骨の吸収が起こり、最終的には見た目の悪いブラックトライアングルが出現することになる。また技工サイドからすると被せ物を製作するときの自由度は少ない状況である。

このような症例に関してはプラットホームスイッチングタイプのアンキロスインプラントやアストラテックインプラントが有効である。特にアンキロスインプラントは直径3.5mmサイズのインプラントに対して更に細いネックの3mm弱の細い歯茎貫通形状であるために歯間乳頭の回復が容易である。（相当に専門的なお話であるがインプラントを知るドクターや業者に向けたメッセージである）

このような理由から今回はアンキロスインプラントを選択肢連続欠損に対処した。

今日のインプラント植立データ

右上1番　直径3.5mm×１１㎜アンキロスインプラント植立
左上1番　直径3.5mm×１１㎜アンキロスインプラント植立
左上2番　直径3.5mm×１１㎜アンキロスインプラント植立

全てにおいてリッジエキスパンション法を適用
バイオガイドのダブルレイヤーテクニックでＧＢＲ法
切開法＋減張切開
マットレス縫合＋単純縫合でテンションフリーとする
オペ時間49分間

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