今日オペとなった患者さんは他の施設からの引継ぎに患者さんである。ここ最近、
インプラントだけがすでに植立しれていたり、増骨術だけがされていたり、
インプラントに
トラブルを抱えているいった中途のケースの患者さんが多くなってきている。引継ぎの患者さんの問題点は責任の所在や既に問題がある場合に引き継ぐことでこちらにも問題を抱えてしまうことである。そのあたりのリスク説明をしてから治療にあたるしかない。
既に他の施設で前歯の骨の薄い部分に人工骨によるブロック骨移植がメンブレンとメンブレンピンの併用でなされていたケースである。メンブレンはレントゲンにはほとんど写らないし、固定用のピンの種類も特定が出来ない。また移植された材質がどのようなものなのかも特定することは歯茎を切るまではわからない。術前のレントゲンや
CT検査で人工骨を固定用のピン4つで固定していることはわかった。
オペに入り歯茎を切ってはじめて露出したメンブレンからゴアテックスチタン強化膜であることがわかった。メンブレンを固定していたピンは私の病院では使用していない特殊なものでありはずすのには専用ドライバーが必要ではあったがプライヤーでねじの頭をもって逆回転ではずせた。そして全面が露出した人工骨は自家骨ではなく他家骨であることもわかった。このように他施設からのケースでは歯茎を切って見なければわからないこともしばしばある。
今日の
インプラントオペデータ
右上6番 直径4.5mm×8mm B8
アンキロスインプラント植立
ソケットリフト法+リッジエキスパンション法併用
右上2番 直径3.5mm×14mmA14
アンキロスインプラント植立
リッジエキスパンション法併用
左上2番 直径3.5mm×14mmA14
アンキロスインプラント植立
リッジエキスパンション法併用
左下6番 直径3.5mm×9.5mmA9.5
アンキロスインプラント植立
上顎前歯のメンブレン+メンブレンピン除去術
オペ時間 63分間
切開法