現在の歯科用
インプラントの全てといってもいいぐらいに原材料はチタン製である。しかし、去年あたりからチタンに置き変わる新しい
インプラント原材料として
ジルコニア製のものが一部販売されるようになってきた。実際に今年の3月に私がドイツのケルンの国際デンタルショーにいったときには5社が製品を販売していた。
完全に全てを
ジルコニアで製品化したもと以外にチタンの周囲の一部分だけが
ジルコニアでできた
インプラントも販売されていた。そして骨との結合の強度や結合のスピードが弱く遅いことやチタンと比較して強度に問題がある点、上部構造体を自由に変えることができないことからどのメーカーも前歯部欠損
症例中心で使用されていた。しかし、各社研究そして治験とデータ集めを行っている最中であり10年後にはチタンと
ジルコニアのどちらの比率が多いかわからない状況である。いずれは
ジルコニア製の
インプラントが増えてくると見ている。しかし、日本では厚生労働省の関係で当分あとになりそうだ。