歯科用
インプラントの材質は純チタンが主流である。
インプラントは顎の骨の中に埋まって骨と結合することで咬合機能を獲得する。骨と接するチタンの表面の微細な凹凸の大小により
インプラントが歯として使用できるようになるまでの期間が大きく変わる。現在、最も速く骨と結合するのは最低でも1ヶ月が必要である。私が主に使用しているITI
ストローマンインプラントや
アンキロスインプラントは2ヶ月で使用可能なSLAと呼ばれる表面構造である。その他にHA(ハイドロキシアパタイト）と呼ばれる骨と同じような成分がチタン表面にコーティングされたものは1ヶ月で結合する。2年前にドイツのミューヘンで発表された
ストローマンインプラントの新コーティングであるSLActiveの内容が次第にわかってきた。日本では未だに厚生労働省の認可が下りない状況であり、世界的には遅れを取っている。日本の多くのドクターがこの最新の
インプラントの恩恵を得られずに2年が経過している。私は2年前に20~30本ほどドイツで購入したことで必要な
症例に使用してきた。
患者側のメリットとして
�ーＮ鉄�間の短縮 2ヶ月→1ヶ月に短縮
��安全性の向上、骨量の増加
�Ｅ�応症の拡大
��
インプラントリスク要因の大幅な減少
特に失敗率が今までの半数に抑えられることが報告されている。0.1%でも成功率が高い
インプラントを選択してほしいとか考えるのは患者さんかもしれない。また
インプラント周囲の骨のレベルが増加することは今までの
インプラントでは考えれないことである。それほど骨の細胞とチタン表面の生体親和性や濡れが高いことを意味する。治癒期間の速さも最高レベルである。
HAコーティング VS ＳＬＡｃｔｉｖｅ
今年はHAコーティングの信頼が回復した年でもある。骨の細胞が
インプラント表面に沿って増加する考えがある。条件がいいと骨の回復が植立したときよりも増加するということらしい。私の長年の
インプラント経験の中で増殖していたケースはわずかである。HAコーティングの利点は速く骨と結合することである。しかし、
インプラントの本体はチタンでありそのわずかな表層だけをHAでコーティングされているので剥がれ落ちる危険性がある。ＳＬＡｃｔｉｖｅは全てがチタンということで剥がれる心配がない。
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