今日は午前中に２件の
インプラントオペをこなし、午後の残り２時間はスタッフミーティングである。今年は毎度のオペの内容をブログに書いてきたがそろそろマンネリ化してきたのでもう少し違う形でお伝えしたいと思う。
２ケースとも１本ずつの植立で１５分程度でともに終わる。
ストローマンインプラントと
アンキロスインプラントを１本ずつ選択した。同じような割合で入れることが多くなっている。
骨の幅がうすいケースには
アンキロスインプラント。
骨の幅に問題がないものは
ストローマンインプラントという使い分けに変わった。以前までは
アンキロスインプラントは前歯の審美領域で臼歯領域には
ストローマンインプラントという使い分けであった。このあたりの考え方は２０年前に自分で植立した
インプラントの術後のCT画像を見ている飯島先生の影響かもしれない。
インプラントは太くて長いものの方が有利であるという考え方は骨との結合面積ということからこのような発想が出てきている。分厚い板に太くて長い釘を刺したときと細くて短い釘を刺した時でどちらがしっかりと刺さっているかを考えればわかる。しかし、実際の骨の状態はスポンジのような板であったり大理石のようなとてもかたい板である場合がある。また厚みも薄かったり高さも低かったりと骨の条件は人それぞれ変わる。板の厚みや高さに応じて適正な太さと長さの釘を選択しないとはみ出してしまい、強い力をかけたときに板が割れて釘の表面が露出してしまう。このことは
インプラントと骨の関係でも言えることだ。
人体の骨は実は骨の細胞の集合体であるために、ある一定の条件下ですぐに変形をしてしまう。骨の表面に強い力がかかるとぶつかる面の骨の細胞が壊死して吸収される。また適度な力がかかると骨は太くなる。逆に全く骨に力が当たらない時期が続くと骨はやせてしまう。このことから
インプラントを植立してもかみ合わせなどの条件により悪い場合は吸収よい場合は添加され強化されていく。
インプラントを植立して数年かけて脱落するケースは汚れによることよりも噛み合わせによることの方がはるかに多い。
すなわち、
インプラントを植立する条件としては骨のさやの中にスッポリと埋まる太すぎず細すぎずのサイズである一定の長さがある
インプラントということになる。骨を何十年単位でみると、必ず痩せるのでそれをみこした
インプラントの種類の選択を考える必要がある。その場合は細くて丈夫なものということになるかもしれない。この考え方はまだ一部の先生の考えであるが最近はそうかもしれないと思うようになった。実際に
アンキロスインプラントの１６年間のフォローアップデータをみると生存率９８％の７割で直径３．５�个梁世気里發里�使用されている。そして、咬合調整をメインテナンスでしっかりと行うことが重要だろう。
-- この記事への外部リンク:
