予防・矯正・審美・インプラントブログ-星野歯科駒沢クリニック:短いインプラントの条件

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2007年 12月 10日 ( 月 ) インプラント症例

短いインプラントの条件

年内のインプラントオペも来週いっぱいで終わりだ。今回で２回目のインプラントオペの患者さんである。左上７番も下の７番も歯周病で抜歯となった。歯周病で抜歯となる場合はその後の骨が相当に減るためにインプラントの条件は悪くなる。
今回も左下７番は下顎神経までの距離が１０㎜強で上顎も３~４㎜程度の高さしかない。骨の幅は十分にあっても高さがないケースである。このようなケースにおいての下顎の場合は短いインプラントを使用するしかない。今回使用したインプラントはストローマンインプラントで直径４．８mm×長さ８mmSPタイプである。私の考えでは短いものでも太いもので植立方向がまっすぐであればそれほど問題はでないように思う。ノーベルバイオケア社のショートインプラントの考えは短いものでも植立方向を考えれば問題ないといった考え方がある。これは他のメーカーのインプラントにも言えることだ。インプラントが骨の中に埋もれた状態で咬む力が分散されるのは特にインプラントと骨の界面から６mm程度下方までであるという研究データがある。つまり最短で６mmのインプラントがあればそれ以上の長さは必要ないということになる。しかしそれはインプラント体に対して真上からの力に限ると思われる。側方から強い力がかかればやはり長いインプラントの方が力モーメントに抵抗できるからだ。短い場合太いものを使用し植立の方向は対合歯の真下であることが重要であろう。

本日のオペデータ

左下７番　直径４．８mm×８ｍｍSPタイプ　ストローマンインプラント
左上７番　　直径４．８mm×８ｍｍSPタイプ　ストローマンインプラント
ソケットリフト併用

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