私は今までに多くの患者さんから治療の相談を受けてきた。特にメールでの相談に関してはたぶん日本で一番古くから多くの全国、世界中に滞在中の日本の方と相談をしてきた。ある時期は毎日5通のメール相談があったこともあり、相談だけで1日に2時間近く時間を割かれることもあった。近所の方や紹介でいらっしゃる患者さんはそれほど深刻ではないケースが多い。その反面、メールの相談はとても深刻なものが多く1回のメールでは相談しきれないことが多い。メールの良いところは簡単に相談をできるということ。しかし、実際は本物の口を診ないと診断できないことが多い。
そしてメール相談から実際の口の中を診ると、とても困難な状況になっている場合がある。そこまで複雑に深刻になった原因は歯科医師にある。何人もの歯科医師の診断の甘さからおかしな方向に治療が進み悪くなっているケースがほとんどである。
それとこのような患者さんがだんだんと改善してくると改善要求が非常に高くなるケースが多い。
それと歯科治療の治療計画は千差万別である。私の計画したものが一番かというとそういうわけではないと思う。その患者さんのいままでの経緯や治療環境や経済性から治療の方向性は全く変わる。 |