今年の目標は安全な歯科材料を患者さまに提供すること。
初めて歯の治療をするならばできるだけ金属よりもセラミック系を使用した方がいい。すでに金属が装着されている方は徐々にセラミック系に統一してほしい。最近、メタルによるアレルギーがいろいろと聞かれることが多くなった。
歯科治療で使用される合金の中に
水銀と銀の練成合金である
アマルガムがある。1~2年前だったと思うがこんな見出しのニュースを見たことがある。まぐろをたくさん食べると
水銀が体に蓄積されて不妊症になりやすいという記事だったと思う。食物連鎖の頂点近くに位置するマグロはいろいろな餌の中に含まれている
水銀を蓄積しやすいらしい。その
水銀をたくさん含むマグロを毎日のように摂取していくと人間の体内にも蓄積される。毛
根などにたまったりするようだ。
同じように歯科用金属の
アマルガムが口腔内から溶け出して毛
根に
水銀がたまることも分かっている。その
水銀が皮膚炎や不妊をおこす。
水銀といえば水俣病が有名である。そんなものが保険治療では当たり前のように使用されてきたのだ。私の口の中にも以前は
アマルガムが1か所入っていた。これは確か海外で詰められたものであったが、15年前にCEREC(初代
セレック)治療で修復して以来なんともない。その当時のものは適合は悪かった覚えがある。
そして今回私のクリニックに導入したものが最新のCEREC 3Dでありその当時とは全く違う適合性能である。初代で15年間持つのだったら今のは一生持つのではないだろうか。
材質の完全なセラミックであり硬度が歯とほぼ同じで色調もほぼよく適合もほぼよい理想的な修復物である。
下の図は左術前 中央金属除去時 右術後 である