セレック治療の最大の利点は即日にオールセラミック修復物ができ患者さまを待たせる時間が少なくなること。セラミック修復物を作るには従来は10~14日の
技工期間が必要であった。現代に生きる時間に追われる東京の人々にとってはTime is money。ということから即日の修復は大変意義がある。
今日、
セレック治療を受けた方は3人であり、そのうち一人は間接法によるケース、あとは直接即日製作のインレーケースと、九州から一時的に東京に出張の合間のクラウン治療である。特に最後のクラウン治療にはぴったりのケースであろう。噛み合わせを安定させるためにレジン樹脂を歯の上に盛足してしたが摩耗して低くなってしまった。この部分に歯をなるべく削らないで長期的にも予後のよい修復物となると
セレックしかない。全面を削る
ジルコニアオールセラミッククラウンだと天然の歯を修復する場合は歯質を多く削ることがあるのでよくない。それと短期の治療が必要なケースであり最適であったと考えている。
セレック修復の弱点は単色のブロックを使用するので細かい色の再現は難しい。奥歯のようにある程度色調が合致していれば問題がないケースでは有効であろう。
海外では単色ブロック以外に3色構造のブロックも生産されている。