今日の私は午前中は２件の
インプラント植立から６ヶ月後の２次オペである。篠山先生担当の
インプラントオペが２件おこなわれた。私の午後は
矯正患者がとにかく集中して調整をおこなう。
とにかく今までもそうであるように、さらに正しい歯科の啓蒙活動をおこなっていきたい。
例えば
虫歯治療に関しての基本の考えとして歯をなるべく削らないという基本がある。この基本を基準にしながら最も耐久性と安全性のある材質を選択して詰め物をしなければいけない。歯はとても小さな臓器であり７~８�个曚漂錣譴仍�髄まで達してしまう。歯をけずれば削るほど神経の露出が近づき、神経まで達した時点で神経（歯髄）を抜いて歯を殺しててしまうことになる。こうなると写真のように中空のもぬけの殻のぺらぺらな歯をなってその歯の寿命は極端に低下してしまう。
虫歯治療の基本
�，泙困�虫歯にならないように日ごろから予防をすること
��虫歯になってしまったら小さいうちに耐久性のある材質できちんと治す事。
��この際になるべく健康な歯の部分は削らずに虫歯の部分だけを削るようにする
�さ佑瓩觝犲舛篭眤旭奮阿梁儺彑�のある安全な材質を選択すること
詰める材質の考え方
�ゞ眤阿和儺彑�があるからよいとする考え方は一般的です。しかし、唾液に常にさらされる環境の中で金属は錆びる可能性が非常に高いのです。
�∋�びた金属イオンは体内に次第に蓄積されていきます。
��ある程度蓄積されて許容範囲を超した時点でアレルギーとなって、皮膚炎や原因不明の蕁麻疹、手足の荒れとなって現れます。
当クリニックの考え方
�．▲譽襯�ーになる可能性のあるものをわざわざ最初から選択しない。
�▲▲譽襯�ーのない材質、セラミックを選択する
��金属アレルギーのない樹脂系を選択する
��虫歯の大きさによって材質を使い分ける。
上記の考え方を保険制度の枠の中に当てはめてみるとどうなるか？
保険制度の
虫歯治療用材質
アマルガム合金
銀合金
パラジウム合金
レジン樹脂
基本的には材質は４種類の中から選ぶしかない。合金は金や銀、パラジウムといった貴金属の他に
水銀や成分表にはかかれていない有害金属を含む場合がある。これはいわゆる食の安全の問題（餃子問題）に似ている。よくわからない成分も含むけど一定の基準はクリアーしている合金ということになる。
それでは、歯を最小限に削り詰めることの出来る材質は
アマルガム合金とレジン樹脂ということになるだろう。これらは歯に詰める直前までは柔らかな変形ずる材質であるために小さく不規則に削られた歯にも詰めることができる。その他の合金は鋳造という工程を経て歯の咬む方向から台形に削られた歯にしか詰めることができない。すなわち、台形にするために余分な健康な歯を多く削る可能性が出てくることになる。
保険の
虫歯に詰める材質で唯一許せるのはレジン樹脂ぐらいであろう。レジン樹脂は色調が歯と同色であり小さな
虫歯などには向いていると思う。しかし、耐磨耗性に劣るために奥歯の咬む面にこの材質を多く使うと数年で磨り減って、色調も変色をしていく。
私のクリニックではごく小さな場合は変色しても耐磨耗性を気にしない部位であればレジン樹脂を充填する。しかし、見た目を重視して変色を嫌う場合は
グラディアダイレクト（セラミック・樹脂ハイブリッドタイプ）を推奨している。
大きな詰め物は金属と同等の耐久性という１０年経過のデータが揃う
セレック（セラミック）を詰めることにしている。
因みに、他のクリニックで行われているセラミックインレーは耐久性は
セレックより劣る。
セレックは歯の表層のエナメル質と同等の磨耗強度がある材質であり、均一加工されたセラミックブロックを
CAD/CAM技術で１０分程度で加工する特殊な治療法である。歯科
技工士がハンドメイドで作るセラミックインレーはセラミックの粉末を固めて焼いたものなので気泡や不純物を含み強度は落ちてしまう。
実際に私も１０年前に多くのセラミックインレーを装着したがその結果は散々なものとなった経験をもつ。
これだけの説明をしないと患者様には理解できないので普通の歯科医師は説明なしに金属の詰め物を簡単に装着してしまうのだ。これがいわゆる保険診療である。
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