昨日は
虫歯が神経に達する前の小さな場合についてお話をした。神経（歯髄）近くまで
虫歯が達してしまった場合はなんとか神経まで貫通しないように心掛けている。神経を抜いた歯は数年で
抜歯となるケースが非常に高くなる。その理由として、歯の内部の細胞が完全に死滅して乾燥し強い咬合力に耐えることが出来ないために割れることが多いからだ。割れた歯は保存不可能であるために
抜歯となってしまう。
神経ぎりぎり間近なケースでは私にクリニックではレーザー治療を試みることにしている。
虫歯に感染した歯を削るとすぐに神経に達してしまうので削らずに
虫歯をレーザー光線で焼いて死滅させる方法を取る。そうすればかなりの確立で神経を保存できる。
他の治療法としては3mix治療なども考えられるが結果が出るのに時間がかかりすぎるので採用していない。
とにかく神経を取ってしまえば歯の寿命は非常に短くなる。
レーザー治療といってもこの装置自体は多くの歯科医院であまり利用されていない。高額機器であるために導入できる医院は少ないと思う。
レーザーといってもCO2,ヤグ、ダイオード、ウォーターレーズなどさまざまであり使い分けが必要である。知覚過敏処置、
虫歯を削る目的、神経を保存する目的、炎症を起こした部位を消毒する目的、歯茎を切開する目的、骨を切断する目的、歯の色調を改善する目的などいろいろある。
今回保険治療でレーザーが導入されたがいろいろな使用法があるレーザー治療の1/100程度の使用例をなんとかこじつけで採用したにすぎない。
このように患者様には新しい技術が導入されたかのように思える保険治療は全く意味を成してない。
-- この記事への外部リンク:
