予防・矯正・審美・インプラントブログ-星野歯科駒沢クリニック:デーモン矯正ｖｓ他の矯正装置

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2008年 04月 27日 ( 日 ) 矯正治療最新情報

デーモン矯正ｖｓ他の矯正装置

私のクリニックの２本柱であるインプラント治療と矯正治療。本日はワイヤー矯正のデーモンシステムのコースに参加してきた。デーモンシステムはDrデーモンにより１９９６年に登場した新しい矯正装置でありすでに４世代の改良を繰り返しこのシステムを取り込む歯科医院は年々増加している。従来のワイヤー矯正装置の５０％のスピードで終了でき１年以内で終わる方が非常に多い。歯に接着するブラケット装置は開閉式、トンネル方式で歯を動かすワイヤーはスピーディーに装着され歯はスムーズに痛みも少なく動く。ワイヤーには特殊合金をしようした形状記憶合金の超弾性ワイヤーが使用され長期間一定の力を歯に与えることができる。そのため、通院間隔は初回は１０～１２週間後、２回目で８～１０週後、３回目で４～６週後、４回目で６～８週後あとは微調整で数回と非常に少ない来院回数と長期来院間隔で問題なく歯はきれいな歯並びに変化する。

私のクリニックではデーモン３が登場した２００５年より導入しているがワイヤー矯正の８割の方はこのシステムを活用している。毎月４～５人ペースでこの装置を装着している。

とにかくデーモン＝悪魔　という悪いイメージはあるがその反対である。

矯正装置の最大の目的は歯並びを良くすることである。患者様がご希望されるものは見た目のよい装置ということになるだろう。

この装置を使用する場合の利点は

①歯の動きが口の周囲の筋肉に調和した形でありスムーズに痛みは大変少なく動くこと
②治療回数が少ない、治療期間が短縮されること
③抜歯の可能性が減る（歯の動きがよいので他の装置の場合は抜歯となるがこの装置は抜歯がいらなくなる場合がある。抜歯とは中間の小臼歯の抜歯のこと）
④拡大床装置などの補助装置がいらない

欠点は見た目がやや悪いことだろうか。しかし、これもあと２年ぐらいで解消されるだろう。ホワイトタイプのデーモンシステムは現在開発中である。

それではマウスピースタイプとの比較をした場合

インビザラインは全体矯正のマウスピースタイプであるがこの装置の場合は歯並びに対して歯を動かすスペースがなければ自動的に抜歯と歯のディスキングが必要になる。それと動かない症例があり、理想的な仕上がりというよりはある程度妥協した仕上がりとなる。

すなわち全体矯正の場合の第一選択は
①デーモンシステム
②その他の舌側や唇側矯正装置
③インビザライン

部分矯正の場合は
①アクアシステム・クリアライナー
②ワイヤー矯正

 抜歯が必要な矯正では基本的にはワイヤー矯正のみ。マウスピース矯正ではワイヤー矯正と併用になり費用は１．５倍高くなるのでほとんど行われない。

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