インプラントにはいろいろなタイプのものが存在するがネットで
インプラントについて検索をすると最近目にするのが
『○○円インプラント』といった低価格を標榜する医院が出てきた。まず、第一に言えることは
インプラントは商品ではないということ。
インプラントは治療であり体に埋め込む人工臓器と同じ扱いであるはずだ。患者も医療関係者も戸惑う。低価格の
インプラントの中には当然のことながらいろいろな面で目に見えない部位で省略されている。
CT撮影、シュミレーションなどの見えない安全性の省略やメインテナンス、使用金属の質や技歯科
技工の質を落とすことで低価格化を実現していると思う。
しかし、低価格で患者様が喜ぶことは確かだろう。
インプラントが日本のどこでもできるようになるとこのように低価格のものが出てくるのはしかたがないだろう。
私の考えでは
インプラントの治療においては体に埋め込むものは最良の材質を選択して長期の保証ができる形でないといけないと思う。低価格路線の先生たちの口の中にも同じ
インプラントを入れるのだろうか?彼らがもし自分の歯が抜けて自分の病院でその
インプラント治療をしてもらうのだろうか?疑問に思う。
患者に提供するものは自分や親せきスタッフにもいれていいと思う
インプラント治療をするべきだと思う。
私のクリニックでは目に言えない部分にこだわりの材料や道具を使用していることもあり低価格にはできない。
こだわりはホームページには書かれていないことの方が多いと思う。
CT装置に関してはクリニックに併設しているので即日その場で撮影診断ができる。これは患者様にとってのメリットは非常に大きい。
CTがなければ他の病院まで足を運んで撮影をしてそれからの診断となりタイムロスが起こる。
インプラントシュミレーションについてもすべての
症例で行っている。シュミレーションは私のスタッフがおこなっている。シュミレーションは大抵のクリニックでは外注でおこなうのでこれもタイムロスがある。それと費用もかなりかかるので省略されるケースが多い。
検査についてもパノラマ撮影、歯周病検査、口腔内写真の記録をかならずとる。そんなこともあり手間と費用はかさんでしまう。
あとはすべてにおいて完全滅菌をした道具と専用のオペ室でモニターリングをしながらおこなう。こういうところは全く患者はわからない点であるが私は当たり前のことなのでホームページにも書いていない。
使用する
インプラントは全世界で売られているメーカーを使用しているのでどこの国でも取り寄せはできるだろう。何か
トラブルになったときに海外にデータを送ることもできる。国産の
インプラントではそれができない。
また、型取りにも最も印象制度の高いラバー印象材や石膏を使用する。
技工に関してはたぶん日本国内でも10本の指に入る
技工所にすべてのケースを出している。
金属はなるべく使用しない方針である。できるなら
ジルコニアということになるだろう。
その後のメインテナンスも3か月〜6か月に1回の通院を義務づけている。
継続して長期間安全に使用していただくためである。それと
トラブルが起こってもやり直しができるようにしている。
そういうこともあってコストはすべてにおいてかかってしまう。